せっかくだし最近読んだ本でも

…絶句〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

…絶句〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

…絶句〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)

…絶句〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)


読書感想なのでネタバレ上等。
上下巻二冊読了。面白かった。
上巻から下巻のああいう展開に持ってくとは正直思わなかったなあ。
涙腺がやばくなる箇所もあって楽しめた。


上巻のあらすじ紹介をアマゾンから転載。

あたし、新井素子。19歳のSF作家志望の女の子。新人賞のために『絶句』ってタイトルの原稿を書いている。読者が絶句するほどおもしろい話になるはずが、なぜか突然、小説のキャラクターたちが実体化してしまった!?滅法強いヒーローやマッド・サイエンティスト、超能力者の美少女風男子や素子に瓜二つの人猫が、それぞれ現実世界で生活を始めて…23年ぶりの書き下ろし番外篇「秋野信拓の屈託」と新あとがきを収録。


この本の序盤。
主人公の創作物であるキャラクターが実体化し、自我を持って動き出し、
自分のキャラ設定が気に食わないからなんとかしろと主人公に迫るあたり。
なんか笑えて仕方なかった。


ここでPBWのプレイヤーとしての自分に重なってきた。
イーリンというキャラを作って動かしてるわけなんだけど。
仮に。
イーリンが実体化して目の前に現れたらどうなるかなあと考えてしまった。
俺が考えて付与した設定に、果たして本人は納得してるのかどうか…?


ものすごいブサイクというわけではないけど、美人と呼ぶには程遠いツラとか。
いわゆる中ボス級と思ってる強さとか*1
短気で粗暴で頭悪いあたりとか。
今のところそんなつもりはないけど、どこかで死んだら。


そんなことを色々考えてしまった。
PBWに限らず自分で自分のキャラ作って遊ぶゲームに参加してる人は
読んでみるといい。
上下巻で量が多そうだけど読みやすいからさっさと読める。
ちょっと自分のキャラへの見方が変わって、ゲームをもっと楽しめる。
…かもしれん。
プレイヤーとキャラとの会話形式でブログ書いてる人にもネタが広がって良いかも。


そんなことを考えつつ今日の日記はおしまい。

*1:序盤に無法者っぷりをアピールする見せ場があるけど、中盤以降で本気出した主人公にブッ殺される役回りレベル。