追え!追え!

「はい、そういうわけで我々は再び迷宮を訪れています」
「どこ向いて言ってんだよ」
「なんだか久しぶりな気がしますね」
「何すりゃいいんだっけ?」
ひとしきりウダウダやった後、やっと迷宮へと向かう。


地下二階。
細い長い通路をおっかなびっくり進んでいくと
先のほうにビッグモス発見。
拳法が得意な象ではない。
一本道では回避のしようがねえなあと思いつつひとまず反対方向へ。
気付いたらワープで反対側へひとっ跳び。
あーなるほど。ここはこうやって進めってことね。
途中、途中でまるでパーティを誘うように虫(ホタル?蝶?)が舞うのを見かける。
ぶっちゃけバカには辛い迷宮である。
俺はバカじゃないから大丈夫だけどな!


扉を開けた先には、巫女を救出するべく里から先発していたウロビトたちがいた。
…どう見てもまともな状態ではない。
「激戦だったらしいな」
「おい。生きてるか。ホロウと巫女はどっち行ったよ?」
「ウーファンが追っていった。さらに奥へと…」
「分かった、あとは荒事屋に任せな」