たまにはEBの話題も

もともとEBのために日記書き始めたんじゃないのか俺。ちょうど良いタイミングでSDが完成したので感謝の踊りを捧げつついつもの。

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この作品は、株式会社トミーウォーカーのPBW『エンドブレイカー!』用のイラストとして、
イーリン・アルダンギ(C06461)が作成を依頼したものです。 
イラストの使用権はイーリン・アルダンギ(C06461)に、著作権は汎ばあぐに、
全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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「九里よりうまい十三里」*1ってのはかつては芋は栗と比べて甘味が少なく、栗を「九里」と読み替えて、芋のほうを栗に近い味って意味で「八里半」と呼んでいたらしい。でも芋のほうも品種改良によって甘くて美味しいものが取れるようになって焼き芋も美味くなった。それで九里(=「栗」)より(=「四里」)うまいと言う洒落ができた。

「書生の羊羹」って言い回しは、森鴎外の『ヰタ・セクスアリス』に出てきたやつで、「その頃書生の金平糖といった弾豆、書生の羊羹といった焼芋などを食わせられた。云々」という下りがある。独逸語を教える私立学校の寄宿舎で危うく上級生に手篭めにされそうになるあたり。わざわざ書生の〜なんて語が付くところから見ても分かるように、当時から廉価な食い物だったようだ。

ものの本によると、江戸時代の甘藷屋は「大蒸(ふか)し」といって年中蒸かし芋を売っていた。下谷坂本、両国広小路の大蒸しは江戸名物に数えられていたそうだ。焼き芋は冬の間だけ。他には番太郎が店売りをしてたそうだが、「い〜しや〜きいも〜」って言いながら売り歩くことはなかった。だから売り歩いてんのは比較的新しいと言えるかもしれない。俺が住んでるところには回ってきたの聞いたこと無いが。まだやってるのか焼き芋屋。

で。貧乏人のイーリン冬の夜に焼き芋を食いつつ道を歩くの図。金が無えから歩くよりしょうがねえが、寒くても焼き芋が頬張ってりゃあ楽しい道中ってわけ。寒いなか熱々の焼き芋を頬張っているせいか頬が赤く上気してる。ほのぼのしててかわいい。このへんの演出は絵師さん任せなので、実に良い雰囲気に仕上げてもらえて嬉しい限り。背景のまるでエンブレムか看板のような書生の羊羹の文字と芋の絵がまた良い雰囲気。汎ばあぐ絵師さんのSDは身近な人らが良いのを持ってるので羨ましくなってリクエストしたんだけど、良い物作ってもらえて満足満足。

あー焼き芋食いたくなってきた。

*1:「九里よりうまい十三里半」という言い方もあるそうだ。