「桂歌丸噺家生活六十周年記念興行」

朝も早くから起き出して、浅草まで行ってきた。目的は上に書いた通り。
今日の15日が千秋楽なので、どうしても行きたかった。
まあ、ナマの落語を自分の金で聞きに行くのはこれが初めてなんだけどさ。
小さいときに連れて行ってもらったことがあったらしいけど全然覚えてない。
だから今日が初ってことにする。


浅草演芸ホールに着いたのが午前9時のちょっと前。さすがにまだ並んでる人もいない。
ボーッと突っ立っているのも馬鹿みたいなんで、近くのマックへ。
30分ほど時間を潰して戻ってきてみると既に2人並んでる。
こりゃいけないと思って3番目に並ぶ。
こっちは並ぶのには慣れてるんだから。毎年夏と冬の2回に嫌ってほど並ぶからね。


PSPで時間潰し。
日差しが強くなってだんだん暑くなってくる。
通りがかりの人や人力車に乗ってる人なんかが
「これ何の人だかり?」「歌丸さんだって!」
みたいな会話がゲームしてても何度も耳に入ってくる。
そんなスパロボ三周目。
トルネードパック入手おーいえー。
とかやってるうちに11時。
道路のほうを見てみると、かなりの大人数が並んでる。
良かった。早起きして本ッ当に良かった。


チケットを買って中へ。
折角早起きしたんだからと最前列に陣取る。


落語も良かったけど、漫才が面白かったなあ。
ナマで見るとこんなに面白いもんかと目からウロコがダース単位で落ちた感じ。
ゲラゲラ笑わせてもらって、腹が痛いし息苦しいしで、これはこれで大変。
最近鬱憤溜まってたんだけど、一気に吹き飛んだー!って思う。


14:00の少し前くらいだったかな。
ふと横を見ると、立ち見の客が壁際にズーッと並んでる。
最初は後ろから立って見てたのが、人が溢れてきて前へ前へと
押し出されてきたっぽい。すげえ。


そういう立ち見客が溢れてきたあたりで三遊亭小遊三さんの落語。
「えーわたくしの番が終わるといよいよ皆様お待ちかねの休憩でございます」の
最初の一言で場内大爆笑。
「道灌」の落語だった。最初から笑わせてくるんだもの。あと笑いっぱなし。


休憩を挟んで口上。
本来なら口上というのはその本人は何も言わないものらしい。
が、今回は歌丸さんも口上を述べていらした。
どうか長くご壮健で落語を続けてくれますように。


三遊亭円楽さんの落語が「代書屋」。
で。
代書屋に履歴書を書いてもらいに来た男の名前が「アマノユキオ」。
これ小遊三さんのご本名。
円楽さんが「アマノユキオ」を連呼していると、
出番も口上も終えてTシャツにジーパンというラフな格好に着替えた小遊三さんが脇から登場。
こーゆーのはテレビじゃ見られないよねーなどと初めて来たくせに偉そうな台詞を吐いてみる。


さて。大トリ。
桂歌丸さんの登場。
…の前に。
舞台向かって右側のほうの、外に直接通じる扉も開いて、立ち見客がまたドッと入ってくる。
歌丸さんが出てきて座布団に座り、口を開くまで拍手のすごいこと。
最初の一言、二言が全然聞こえなかった。
「左甚五郎伝」でありました。


以上笑いっぱなしの一日。
楽しかった。
今度もまた行こう。