鹿とバトル

残したままって気持ち悪いし、熊との戦いの目安にもなるだろうと思って鹿を倒しに行く。
仔鹿二匹は本当に弱いのであっさり倒す。
「ま、こんなもんか」
「待て。なにか様子がおかしい」
親鹿が出口を塞ぐように出現。パーティに向かって突進してくる。
足が速いので逃げるのは無理。
調子に乗って帰還せずにいたからTPが残り少なく勝ち目は薄い。
「じゃあいったん帰ろう」
糸使用。
人間どもの小賢しさに親鹿は地団太を踏み、我が子の復讐を一番星に誓ったという。


宿屋で一泊して果樹園に戻る。
おお、来た来た。
いざ!
「鹿肉って美味いんだろ。晩飯にしてやらあ!」
鹿がピョロロロロ〜と怪音を発した途端、前衛ふたりの目つきがおかしくなる。
やっぱり仕掛けてきたお馴染みの混乱攻撃。
「そうくるだろうと思ったぜ!」
すかさずミイカのリフレッシュ(レベルを上げて一列にかかる)が飛ぶ。
ふたりは正気を取り戻したが、このターンの行動がキャンセルされ、ダメージが溜まらない。
「長期戦でミイカのTPが切れるとやばい。畳み掛けろ!」
「脚を狙います!」
「火球ー!」
3ターン目の怪音攻撃でまたも前衛ふたりがおかしくなる。
イカがHP回復に掛かっていたので混乱を治せず遂に悲劇が。
ケン・イシカワっぽいグルグルした目つきになったジレルがデニスに切りつけ体を半分以上削る。
同様に挙動がおかしくなったタルマがハンマーでデニスをブン殴り瀕死の重傷を負わす。
うきゃうきゃと奇妙な笑い声をあげながら笑う前衛二人、
今にも噛み殺しそうな目付きでそいつらを睨む後衛二人。
「うわあ…………えーと、リフレーッシュ!」
『けけけけけ……あれ? あっ、二人とも怪我ひどいじゃん。メディカあげる!』(ハモりつつ)
『そりゃどうもありがとうよ!』(こっちもハモりつつ)
パーティ崩壊の危機を迎えながらも角鹿を退治。
厄介なモンスターだったが『やっぱ世界樹だな!』って気分になるよな〜。
糸で帰還。