キル・ザ・熊

鹿の防具(頭)がけっこう性能良いので街と往復して狩っておく。
準備は整ったと見て地下二階の奥を目指す。
あちこちに隠れてる熊を躱しながら奥へ奥へ…。


「おい待て。あの熊光ってねえ?」
「シャイニング熊ということか?」
「希少種だ! ぶっ殺せ!」
二度ほど希少種と出会う。
FOEだから逃げ出す心配も無いので血祭りにあげ、経験値をがっぽり。
そのあとは帰還しないといけないので時間はかかるが。


迷宮の西側奥の小部屋に入った途端、生臭い臭いが鼻を刺激する。
一面に散らばる兵士の死骸・鎧や武器の残骸・血しぶき…。
どうやらココが目的地らしい。
部屋の北側に陣取る赤い毛皮の熊。
余裕のつもりかパーティを発見しても動く気配が無い。ケダモノ風情が舐めやがって。
「赤カブト発見!」
「HP満タン、TP残十分!」
「回復アイテムよし! 帰還用の糸もよし!」
「全員構え! 突撃ー!」
熊との戦いは熾烈だった。
バインドボイスでのキャラ全員スタンから戦いの幕が上がる。
お返しにバーストからのダブルアタックで反撃。
同時にパワーダウン、防御陣形、腕封じを纏めてかける。
腕封じが決まると非常に楽だが成功率が高くないので狙いすぎに注意。
『力溜め×2→破壊の一撃』は前衛が一瞬で壊滅する攻撃力。これも腕封じでキャンセル可能。スナイパーは積極的に狙うべし。
また力溜め中は完全に無防備になるし、ダメージが溜まれば力溜めをキャンセルさせて無駄にさせられる。
「まだ死なねえのかこン畜生!」
「泣きごと言う暇で殴れ!」
倒したわけでもないのに唐突に戦闘終了。
くるりと背を向けて逃げていく赤カブト。



逃げやがったー!?
「は? マジかよ。逃げるって何だ」
「追っかけるぞ!」
「待て。こちらのダメージも大きい。いったん帰還して出直そう」
「回復したらどうする!?」
「そん時きゃ最初からやり直しさ。一度勝ったんだ。同じ事の繰り返しさ」
「うわ面倒くせえ」
「ならこのまま突っ込んで全滅するか?」
「むうう……」
回復してたらやだなあと思いながら糸で帰還。
宿屋で回復し、アイテムも買い直す。
今度こそ後腐れなく片付けてやる。