獣王の落日

地下3階。なかなかイカすサブタイトルだ。
逃げ切れないと思ったか、または逃げっぱなしでは沽券に関わるとでも思ったか、
待ち受けていた赤カブト。
今度こそ息の根を止めてやるとばかりに襲い掛かり、見事勝利!
「イチバーン!(人差し指を天に突き上げつつ)」
次の瞬間、迷宮全体に響き渡る獣の咆哮。
赤熊の咆哮とは比べ物にならない迫力だ。更にその咆哮に追随するかのように上がる複数の吠え声。
この赤熊はボスじゃなくてボスの取り巻きかよ!?


「うーわーマジ勘弁。もう勘弁。こんなのと連戦かよおおお」
「最初の一声は他のものより大きかったですね。群れを率いるボスでしょうか」
「なあんで冷静なんだよおおお」(じたじた)
「赤カブトには勝ったんです。その上にだって勝てます。あと見苦しいからソレやめてください」
「あーもーしょうがねえなあ。どうせ倒さなきゃ先は無えんだ」
気を取り直し、ボスを目指して奥へ。
光学迷彩を使うカメレオンが嫌らしい。
姿を消して回避しまくり氷魔法で攻撃してくるので、ダメージは増えるは倒すのに時間かかるわで最悪。
何度か帰還する羽目になりつつ、ようやくボスの部屋へ。
『ボスです!』と看板出してるような風体の奴が真ん中に1匹。
左右に赤カブトが1匹ずつ計2体。
取り巻きを殺してもダンジョンを出ると復活するので、メッセージ通りに迂回する方法を探すが吉。
部屋の南東部に例の甘い匂いを出す木があるのでそれを壊してもらい、
大きく回り込んでボスの背中から襲う。


「分かり易い見た目しやがって! これでこのダンジョンは仕舞いにしてやる!」
「熊のボスなら熊と同じ戦法が有効な筈です!」
「よっしゃあああ!」
戦術は熊と同じ。つーか、獣王は単なる熊の上位版。
装備とレベルが倒せる基準に達していれば必ず倒せるとみた。
デニスが倒れたものの、勝利をもぎ取る。
「あー、今度こそボスだったみたいんだな」
「はぁ、はぁ……」
「残りTPもう無えから駄目かと思った。バースト様々だな」
「余韻に浸ってるところ悪いが帰るぞー」
「待て。あの石板を忘れちゃ意味ないだろ」
糸で帰還。


治療を終え辺境伯のもとへ。
お褒めの言葉と共に経験値をドーンと貰う。
「見事であったぞ!」
「はいどーも」
「貰えるモン貰えりゃ、もう用は無え」
さっさと退散。
どうもあのヒゲは胡散臭い。中盤で悪巧み仕掛けるんじゃなかろうか(偏見)。


勿体つけても意味無いし、霧だか雲だかが行く手を塞いでいた谷へ。
迷宮で手に入れた石板を嵌め込むと雲と強風が綺麗に消える。
「いざ! 次なる大地へ!」
「どこ向いて言ってんの?」