初ミッション

地下二階の敵は思ったよりも強く、早々に撤退。
タンシアまで戻ってくると街中が慌しい。
地下二階で兵士を全滅させたモンスターを危険視した辺境伯がミッションを発令し、
街の住人や冒険者たちが興奮と恐怖で騒がしくなっているようだ。
「つーことでミッションを受領したわけだが…火力と防御力がなあ」
「ギルドからバーストスキルを貰ったからある程度は強くなったと思うけど?」
「パーティ全体の性能を底上げしたい」
「おう。お前ら。戻ってきたのか」
「あ、オッサン」
「ところで敵に苦戦してねえか?」
「立ち聞きかよ」
「まあ聞けや。【碧照ノ樹海】の近くに他の迷宮があるんだ。素材も集まるし、力をつけるのに良いぞ」
「ほう。なるほど」
メイン迷宮を攻略するために小迷宮を探索して強くなろうってことか。
このまま地下二階へまた無策に突撃するより賢いだろう。



気球のスカイラーク

「さあどうだ。言われたとおりの物は持ってきたぞ」
「うむ、確かに。ではお前たちを正式に冒険者として認めよう」
アリアドネの糸が手に入るようになった!
「もうひとつあるぞ。門へ行ってみよ」


「いよいよ本格的に冒険開始だね」
「その前にさっきの小迷宮のMAP全部埋めたい。もっかい行こう」
門へ行くと気球艇についての説明が始まり、それが終わるとさっきまで探索していた小迷宮が
目的地から消えている。なぜか世界樹にも行けない。
「どうなってんだ」
「できることからやりましょう。気球を使えって言うんだから使うと何かあるんですよ」
「撃墜とか」
「ヤなこと言うなよ」


気球で外に出てみると遠くのほうに世界樹と思われるものが見える。
「おおー見晴らしが良い。よし、面舵いっぱーい!」
「自分でやれよ阿呆」
「なあアレ何だと思う?」
気球艇から見えたのは街の城壁よりもデカイ魔物たち。
いや、アレもう怪獣の域だろ。
突っ込む勇気は無いので怪獣どもを避けつつ探索開始。

FOEとの遭遇

気を取り直して再出発。
ちこちことマッピングしながら進んでいくと壁にピンクの花と「こちらからは通れない」のメッセ−ジ
ショートカットか。っていうことはこの向こうに何かある。
更に進むと初FOEと遭遇…なんだあのアフロ。
トボけた面しやがって……と思ったが、画面に表示された色は赤。
『今のレベルでは戦ってもまず勝ち目のない』相手だ。
「見逃してやらあ、有り難く思え! バーカバーカ!(下品な指)」
「置いてくぞー」
迂回してさらに進むと扉。
アフロ二匹がぐるぐる回るのを回避しつつ、目的の鉱石を入手。
おっしゃあああ。

うっかりの巻

マップを描きつつ歩みを進める。
モンスターと遭遇! 戦闘開始!
バッタがぬるぬる動くーキモーイ。瀕死になると項垂れるのが笑える。
「あれなんかうちら弱くね? 敵の攻撃すごく痛いし」
「スナイパーなのに後列へ攻撃できないンだけど」
「なにやってんですかアンタら(火球飛ばしつつ)」


バッタを駆逐して考えることしばし。
あ、武器防具買うの忘れてた。失敗失敗。あはははは。
出口付近にいたワールウインドをさっくり無視し街へ駆け戻る。
報酬の半分を前払いしてもらってるんで、それで装備を整える。
「やっぱ前衛が最優先で…」
「スナイパーこそダメージソースだと強く主張…」
「メディックが沈んだら元も子も…」
やいのやいの。
折角だから一通り街めぐり。
「セーブも忘れてた。宿屋寄っていこう」
「おーけー」
「おかみ! 酒と肉と飯を持って来い!」
「はい?」
「それはあとでな」
装備を整えてダンジョンへ戻る。

おっかなびっくり

とーくに世界樹が見える…が、谷を霧が埋め尽くしてて通れない。
無理なのは分かったんで大地マップをうろうろ。
FOEに当たらない限り敵と遭遇しないので安心して移動できる。
「我々以外の気球が飛んでるぞ」
「ちっと挨拶してみよう」
出てきたのは育ちの良さそうな坊っちゃん
挨拶もそこそこに要求を突き付けてくる。
冒険者か。ところでレア食材を持っていないか?」
「なにこいつ」
「空賊じゃなかっただけマシと思おう。こいつが欲しがってる食材はさっき釣ったぞ」
「そうだっけ。換金が惜しいが渡した時の反応が見たい。おーい、アンタが欲しいのってこれだろ?」
「間違いない! 感謝するぞ。これをやろう」
『青銅の聖印記章』を貰う。【HP+20 全能力+1】というかなりの優れ物。
まさかこんな物をくれるとは。なんて良い奴だ。
やっぱり困ったときはお互い様だな!


大地マップをうろついた結果みっつのダンジョンを発見。
1、碧照ノ樹海
2、小さな果樹園
3、獣谷の泉
2と3は小迷宮なので後回し。1に入ってみる。

クマー

本格的に攻略開始。
行く先を倒木が塞いでいて通れない。
「甘い匂い? 蟻とか?」
「何も選択肢出ないから分からん。迂回して進もう」
何度か街と往復して少しずつMAPを埋めていく。
「あそこの倒木の向こうになんか居る」
「頭だけ見えるな。何だ?」
近づくと倒木をブッ散らばして熊登場。
「景気良いな。よし、かかってこい!」
「たぶん負けるぞ。それよりさっきの倒木まで誘導すんだよ」
「あーあー。なるほどなるほど」
邪魔な木をばんばん粉砕してくれる熊。
しかしパーティーのすぐ後ろにくっ付いてくるので、雑魚戦を1ターン勝利しないと追いつかれる。
このギリギリ感が楽しい。
地下二階への階段を下りようとしたらまたワールウインド。
だが今回は様子が違う。
「おっ。おまえら」
「どうしたオッサン。息切らして。」
「地下二階でとんでもないモンスターが出た。兵士隊は全滅だ。俺はなんとかコイツを連れ出せたが…」
よく見ると血まみれの兵士をひとり、背中に担いでいる。
「あんな化け物が出るとは思わなかったぜ。こりゃあ、ミッションが発令されるかもな。じゃあな」
兵士を担ぎ直して去っていく。


「ウチらどうする?」
「様子くらい見ておきたい。糸もあるし、階段下りていきなりコンニチハもあるめえ。あったら糞」
「お前のアタマがか?」
「喧嘩すんな。…行くぞ!」
地下二階へ。

探索開始

辺境伯のトコ行くとまずは実力を見せてみろと言われる。
「なんだこのヒゲなめてんのか」
「まあまあ」


街の門から言われた場所へ向かう。
親切な衛兵に助言をもらいつつダンジョンへ。
あーなんか世界樹の根元っぽいね(キョロキョロ)。
ん、なんか落ちてる。
なんだこれ?(開ける)
「恥ずかしいから見ないでくれよ〜」
「誰アンタ」
「ワールウインドと呼んでくれ(ポーズ)」
「…カミソリ後藤って知ってる?」
「知ってるがそれがどうした」
「いや知ってるならいい。で、何?」
「いいものをやろう! 地図だ!」
「あー3DSの下の画面真っ暗でどうなってんのって思ってた」
ここでようやくマッピングが可能に。やった。
「地図を埋めたら…」
「あーはいはい。何かイベントあんのね。分かったからどけよ」
ワールウインドのおっさんは黙って去って行った。