油断すると即全滅

「密林とか原生林とかの言葉が似合いそうな迷宮だな…」
壁の低い部分には赤い花が鬱蒼と茂っている。
赤い花…赤い花…。
「今考えてること当ててやろうか?」
「わざわざ言う必要はねえよ」
予想通り、【危険な花びら】が襲いかかってくる。
装備が整っていないうちに眠らされる&全体攻撃であっさり全滅も有り得る嫌らしいモンスター。
もちろん全滅したさ。しましたとも。
「なー? 【危険な花びら】って響きなんだかエロくね?」
「いいから殴れよ!(悲鳴)」


もうひとつ注意すべきが空飛ぶニンンクこと爆弾カズラ。
見た目はエラく間抜けだが自爆の威力は前衛に120以上のダメージを与え、
HP回復をさぼっているとこれまた全滅の危機。
やる気の無さそうな表情がイラつく。


進んでいくと大部屋に出る。
いきなり赤FOE表示がパーティの真横に出たのでびびったが、
その巨大蛾ビッグモスはパーティが隣にいるのに反応を示さない。
「なんだこいつ。動かねえぞ?(目の前で手をひらひら)」
「ちょっと刺してみ?」
「触らぬ神になんとやら。ほっとけ」
全く動かないFOEなんて居たっけと思いつつ部屋を横切ろうとして、
雑魚モンスターとの戦いが発生。夜なのでゴリラ。毒がうざい。
「…! おい、蛾が動いたぞ!」
「ああ? なんでだよ、さっきまで木偶の坊だったろうが!」
「知るか!」
バーストスキルの炎でゴリラを焼き払い戦闘終了してみると
またダンマリ。どうやら戦闘時のみ動く性質らしい。
長居は無用とさっさと部屋を出る。



赤黒

第2大地【丹紅ノ石林】へ。
赤ッ!
黒ッ!
ところで何て読むんだろ。「たんこうのせきりん」?
羊が跳ね回るのを横目にMAPをうろうろ。
結果ふたつの迷宮を発見。
1、瘴気の森
2、深霧ノ幽谷
ただし後者は気球艇が到達できる高度よりも更に上にある。
「届かねえじゃん」
「『心当たりがあるなら探せ』ったって何も無えぞ」
「レア食材くれって言ってくる気球艇の奴らってうちらより高い高度飛んでね?」
「それだ。行ってみよう」
しかし会話してもレア食材あげても、気球艇の話はひとつも出ない。
「おやあ?」
「違うっぽいな。小迷宮に潜って何かないか探してみよう」
「しかしあいつら、当然のように新大地に居るのな。納得いかねえ」
釈然としない気持ちを抱きつつ。


いかにも何か有りそうな名前の『瘴気の森』。
一歩踏み込むと強烈な臭気。
「こいつはくせえッー! ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーーーーッ!!」
「嬉しそうだなオイ」
「いっぺん言ってみたかった。じゃあ行くか」
小部屋に入るといっそうヒドイ臭いになる。
それでも進んでいこうと足を速めたところで急に意識が朦朧としてくる。
「ううッ…!」
「おい寝るな! こんなところで…」
気を失う直前に何か聞こえたような気がするが、
もう抵抗する気力も残っていなかった。


「……あれ?」
「ここは地獄か天国か?」
「お前らが居るってことは天国じゃなさそうだ」
「ご挨拶だな」
パーティが意識を取り戻すと、さっきの小部屋の入口のところだった。
「気が付いたか」
「えー。どちら様でしょう?」
「耳とがってるよ(囁)」
「耳とがってるな(囁)」
「ちょっと触らしてよ」
「そんなことはどうでもいい。人間たちよ。一度だけ助けよう。一度だけだぞ」
「あ、ちょっと!」
こっちの話には耳を貸さず、さっさと立ち去ってしまう。
「ああ言ってたが」
「ハイそうですかと引き下がれるワケあるか。要は吸わなきゃいいんだろう」
息を止めて十歩だけ歩けるからその間に何とかしろというメッセージ。
小部屋の壁沿いに扉を探し、出て入り、出て入り、を繰り返して進んでいく。
この小迷宮のFOE【貪欲な毒蜥蜴】は動きがトロイが油断は禁物。
小迷宮北側奥の通路で採掘すると【藍夜の破片】が出る。
こいつが気球艇の改造に必要らしい。


街へ戻って交易場の兄ちゃんに破片を渡す。
「こいつがあればもっと高くまで飛べるだろう。さっそく改造しよう」
「よろしく」
改造の最中、気球艇のことや辺境伯のこと等をしゃべる兄ちゃん。
ふーん。空から落ちてきた、ねえ。
「よし。改造完了!」
「さすがに早いな。ありがとさん」
「いいってことよ。頑張れよな!」
我らの気球艇『スカイラーク』に上昇機能が追加された!

獣王の落日

地下3階。なかなかイカすサブタイトルだ。
逃げ切れないと思ったか、または逃げっぱなしでは沽券に関わるとでも思ったか、
待ち受けていた赤カブト。
今度こそ息の根を止めてやるとばかりに襲い掛かり、見事勝利!
「イチバーン!(人差し指を天に突き上げつつ)」
次の瞬間、迷宮全体に響き渡る獣の咆哮。
赤熊の咆哮とは比べ物にならない迫力だ。更にその咆哮に追随するかのように上がる複数の吠え声。
この赤熊はボスじゃなくてボスの取り巻きかよ!?


「うーわーマジ勘弁。もう勘弁。こんなのと連戦かよおおお」
「最初の一声は他のものより大きかったですね。群れを率いるボスでしょうか」
「なあんで冷静なんだよおおお」(じたじた)
「赤カブトには勝ったんです。その上にだって勝てます。あと見苦しいからソレやめてください」
「あーもーしょうがねえなあ。どうせ倒さなきゃ先は無えんだ」
気を取り直し、ボスを目指して奥へ。
光学迷彩を使うカメレオンが嫌らしい。
姿を消して回避しまくり氷魔法で攻撃してくるので、ダメージは増えるは倒すのに時間かかるわで最悪。
何度か帰還する羽目になりつつ、ようやくボスの部屋へ。
『ボスです!』と看板出してるような風体の奴が真ん中に1匹。
左右に赤カブトが1匹ずつ計2体。
取り巻きを殺してもダンジョンを出ると復活するので、メッセージ通りに迂回する方法を探すが吉。
部屋の南東部に例の甘い匂いを出す木があるのでそれを壊してもらい、
大きく回り込んでボスの背中から襲う。


「分かり易い見た目しやがって! これでこのダンジョンは仕舞いにしてやる!」
「熊のボスなら熊と同じ戦法が有効な筈です!」
「よっしゃあああ!」
戦術は熊と同じ。つーか、獣王は単なる熊の上位版。
装備とレベルが倒せる基準に達していれば必ず倒せるとみた。
デニスが倒れたものの、勝利をもぎ取る。
「あー、今度こそボスだったみたいんだな」
「はぁ、はぁ……」
「残りTPもう無えから駄目かと思った。バースト様々だな」
「余韻に浸ってるところ悪いが帰るぞー」
「待て。あの石板を忘れちゃ意味ないだろ」
糸で帰還。


治療を終え辺境伯のもとへ。
お褒めの言葉と共に経験値をドーンと貰う。
「見事であったぞ!」
「はいどーも」
「貰えるモン貰えりゃ、もう用は無え」
さっさと退散。
どうもあのヒゲは胡散臭い。中盤で悪巧み仕掛けるんじゃなかろうか(偏見)。


勿体つけても意味無いし、霧だか雲だかが行く手を塞いでいた谷へ。
迷宮で手に入れた石板を嵌め込むと雲と強風が綺麗に消える。
「いざ! 次なる大地へ!」
「どこ向いて言ってんの?」

キル・ザ・熊

鹿の防具(頭)がけっこう性能良いので街と往復して狩っておく。
準備は整ったと見て地下二階の奥を目指す。
あちこちに隠れてる熊を躱しながら奥へ奥へ…。


「おい待て。あの熊光ってねえ?」
「シャイニング熊ということか?」
「希少種だ! ぶっ殺せ!」
二度ほど希少種と出会う。
FOEだから逃げ出す心配も無いので血祭りにあげ、経験値をがっぽり。
そのあとは帰還しないといけないので時間はかかるが。


迷宮の西側奥の小部屋に入った途端、生臭い臭いが鼻を刺激する。
一面に散らばる兵士の死骸・鎧や武器の残骸・血しぶき…。
どうやらココが目的地らしい。
部屋の北側に陣取る赤い毛皮の熊。
余裕のつもりかパーティを発見しても動く気配が無い。ケダモノ風情が舐めやがって。
「赤カブト発見!」
「HP満タン、TP残十分!」
「回復アイテムよし! 帰還用の糸もよし!」
「全員構え! 突撃ー!」
熊との戦いは熾烈だった。
バインドボイスでのキャラ全員スタンから戦いの幕が上がる。
お返しにバーストからのダブルアタックで反撃。
同時にパワーダウン、防御陣形、腕封じを纏めてかける。
腕封じが決まると非常に楽だが成功率が高くないので狙いすぎに注意。
『力溜め×2→破壊の一撃』は前衛が一瞬で壊滅する攻撃力。これも腕封じでキャンセル可能。スナイパーは積極的に狙うべし。
また力溜め中は完全に無防備になるし、ダメージが溜まれば力溜めをキャンセルさせて無駄にさせられる。
「まだ死なねえのかこン畜生!」
「泣きごと言う暇で殴れ!」
倒したわけでもないのに唐突に戦闘終了。
くるりと背を向けて逃げていく赤カブト。



逃げやがったー!?
「は? マジかよ。逃げるって何だ」
「追っかけるぞ!」
「待て。こちらのダメージも大きい。いったん帰還して出直そう」
「回復したらどうする!?」
「そん時きゃ最初からやり直しさ。一度勝ったんだ。同じ事の繰り返しさ」
「うわ面倒くせえ」
「ならこのまま突っ込んで全滅するか?」
「むうう……」
回復してたらやだなあと思いながら糸で帰還。
宿屋で回復し、アイテムも買い直す。
今度こそ後腐れなく片付けてやる。



鹿とバトル

残したままって気持ち悪いし、熊との戦いの目安にもなるだろうと思って鹿を倒しに行く。
仔鹿二匹は本当に弱いのであっさり倒す。
「ま、こんなもんか」
「待て。なにか様子がおかしい」
親鹿が出口を塞ぐように出現。パーティに向かって突進してくる。
足が速いので逃げるのは無理。
調子に乗って帰還せずにいたからTPが残り少なく勝ち目は薄い。
「じゃあいったん帰ろう」
糸使用。
人間どもの小賢しさに親鹿は地団太を踏み、我が子の復讐を一番星に誓ったという。


宿屋で一泊して果樹園に戻る。
おお、来た来た。
いざ!
「鹿肉って美味いんだろ。晩飯にしてやらあ!」
鹿がピョロロロロ〜と怪音を発した途端、前衛ふたりの目つきがおかしくなる。
やっぱり仕掛けてきたお馴染みの混乱攻撃。
「そうくるだろうと思ったぜ!」
すかさずミイカのリフレッシュ(レベルを上げて一列にかかる)が飛ぶ。
ふたりは正気を取り戻したが、このターンの行動がキャンセルされ、ダメージが溜まらない。
「長期戦でミイカのTPが切れるとやばい。畳み掛けろ!」
「脚を狙います!」
「火球ー!」
3ターン目の怪音攻撃でまたも前衛ふたりがおかしくなる。
イカがHP回復に掛かっていたので混乱を治せず遂に悲劇が。
ケン・イシカワっぽいグルグルした目つきになったジレルがデニスに切りつけ体を半分以上削る。
同様に挙動がおかしくなったタルマがハンマーでデニスをブン殴り瀕死の重傷を負わす。
うきゃうきゃと奇妙な笑い声をあげながら笑う前衛二人、
今にも噛み殺しそうな目付きでそいつらを睨む後衛二人。
「うわあ…………えーと、リフレーッシュ!」
『けけけけけ……あれ? あっ、二人とも怪我ひどいじゃん。メディカあげる!』(ハモりつつ)
『そりゃどうもありがとうよ!』(こっちもハモりつつ)
パーティ崩壊の危機を迎えながらも角鹿を退治。
厄介なモンスターだったが『やっぱ世界樹だな!』って気分になるよな〜。
糸で帰還。



修行の日々

行ける所は全部行こうって気持ちで挑む。
周りをうろつく白カンガルーが邪魔だが、
野菜を投げるとハートマーク出して食べ始めるのでその隙に進入。
狭いMAPだが宝箱もあるし*1、鹿もいる。
注意すべきは攻撃力が高く物理全てに耐性を持つデスストーカー。
毒針を刺されるとダメージ&麻痺なので非常に厄介。
弱点は氷。
コンビで出ると厄介なのが狒々&ビッグボール。
大車輪という合体ワザでパーティ全体に70〜100くらいのダメージを与えてくる。
出てきたらどちらかを最優先で殺すか、狒々の腕を封じないと危険。



*1:エスト報酬で性能の良い防具になる。

恒例の鹿

入り口から歩いていくと兵士と出会う。
ダンジョンの中だというのに弛みきった雰囲気。
「緊張感ねえな」
「この小迷宮にいるのは仔鹿くらいだよ、楽なもんだ」
……鹿、だと?
脳裏を横切る過去の記憶。
「決まったわけじゃない。だが慎重に行こう」
進んでいくと確かに角が小さい仔鹿がピョンピョン跳ねている。見てるだけならかわいい。
だからと言って自分から突っ込むようなことはしない。
MAPを埋めつつ、レベルを上げ、店の商品を増やしていく。
MAPが完成したところでもう一個の小迷宮へ向かうことにする。