セブンスドラゴン2020

CHAPTER0「グランド、ゼロ」その9

エレベーターはすぐに見つかった。 乗り込んで屋上階のボタンを押す。「これで試験は終わりだな。2人ともありがとな。おかげで無事に終わったよ」 「こちらこそ。最後にあんな大物が待ちうけていたとは思わなかったが」 「ふふふ。ピートもムラサメも強かっ…

CHAPTER0「グランド、ゼロ」その8

こりゃ長引くと死ぬな。 どうせこれで選抜試験とかも終わりなんだし出し惜しみしてる場合じゃない。 大技で畳み掛けるところだろ。 という俺の意見に2人とも賛成。 じゃ、行こうか! 的を絞らせないために左右に分かれムラサメとハヤテの2人が飛び出してい…

CHAPTER0「グランド、ゼロ」その7

痛撃からあっという間に立ち直ったドラゴンがお返しとばかりに左の翼を振るう。 「ぐはっ」 空中では回避のしようもなかったハヤテが背中に食らい、吹き飛ばされる。 エラく鈍い音がしてコンクリートの床に叩きつけられたが、受身ってやつだろうか、回転して…

CHAPTER0「グランド、ゼロ」その6

…って。 やっぱ居ねえのかよ! ガトウとナガレ! そりゃあねえ、NPCがPCさしおいて活躍しちゃいけないってのは分かるけど。 戦闘終わったら5人で戦ったことになってるんだろ。 なんて俺が考えてる間に、例によってムラサメが抜刀して突っ込んでいく。 …

CHAPTER0「グランド、ゼロ」その5

突っ走っていったガトウに続いて4階に上がる。 これまでと同じようにマモノが近づいてくる気配。 「どうする。切り払ってもいいが」 「突っ切ろう。なるべく戦わずに」 「おーけー」 ムラサメ、俺、ハヤテの順に一列になって走る。 ムラサメは鞘に納めたま…

CHAPTER0「グランド、ゼロ」その4

無数に湧いて出るマモノを打ち払いつつ3階を目指す。 チームの連携もだんだん息が合ったものになってきた。 まずムラサメが突っ込んで刀で切り払う。 次に俺が無傷の敵に炎で攻撃。 最後にハヤテがムラサメが倒しきれなかったマモノを殴り飛ばす。 この繰り…

CHAPTER0「グランド、ゼロ」その3

3人揃ったんで都庁へ向かう。教官のガトウというおっさんが待ち構えていてこっちを値踏みしてきた。 「3人揃ってるようだな。お前たちが最後だ。他の奴らはもう入ったぞ。よし、ついてこい」 おっさんに続いて中へ。 都庁の中は外からの日光がどういうわけ…

キャラクターメイキング

まずは主人公とも言うべきプレイヤーキャラクターの一人目を作らないといけない。 5種類の各職業ごとに男女1名ずつの絵が用意されている。 さらにキャラクターの声が男女15人分ずつ。 考えた結果サイキッカーの男のイラストを職業そのままで選択する。 フ…

プレイ日記開始

せっかく新しいゲームを買ったし、日記を書く場所もあるんでプレイ日記を書いていこう。 飽きるか挫折するかしたら終了で。

CHAPTER0「グランド、ゼロ」その2

残ってた奴に声をかけてみることにする。まずはどっかの女子校の制服着て腰に刀をぶら提げた女。道で会ったら速攻で180度急旋回して逃げたくなるタイプだが、これからマモノを相手にしようってときに既に刃物を持ってるってのは心強い。さっきの話によると、…

CHAPTER0「グランド、ゼロ」その1

ある日いきなり東京都庁前へと呼び出された俺は「ムラクモ機関」という組織の審査を受けることになった。俺の持っている力はいつの間にか日本政府に把握され、「S級」とかいうカテゴリに入れられていたらしい。少なからず動揺するが、周りの連中が口々に喚…